写真上達の4つのプロセス【入門期・カメラ好き期・自分探し期・写真家期】

写真上達の4つのプロセス【入門期・カメラ好き期・自分探し期・写真家期】

プロの写真家やSNSで人気のアマチュア写真家ってたくさんいますよね。何でこんな写真を撮ることができるんだろうと感嘆しますが、この方達も最初はみんな初心者だったはずです。今の素晴らしい写真を撮れるようになるまでには、実は皆さん必ず通っている上達へのプロセスがあるんです。

今回は、①入門期、②カメラ好き期、③自分探し期、④写真家期の4つのプロセス名を用いて、写真上達のプロセスを解説していきたいと思います。

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4段階の写真上達プロセス

①入門期

入門期はカメラを初めて買ってから数ヶ月くらいまでの状態です。もちろん写真を撮ってみたくてカメラを買ったはずなので、この時点で写真好きの仲間入りを果たしたことになります。

カメラの知識はまだそこまで持っていないはずですから、おそらく最初はオートで撮影するでしょう。オートでもスマホと違った写真を撮れるので充分楽しめると思いますが、それでもだんだん飽きてきます。それにオートだけでは本来のカメラの面白さが実感できません。

そこで、いよいよF値・シャッタースピード・ISOを学ぶことになります。ここから楽しくなってくるし、一眼・ミラーレスを使っていると胸張って言える最低限のスキルかと思います(カメラを買った人の半分以上は案外オート撮影までで終わっている気もしますけどね ^^; )。

F値・シャッタースピード・ISOのカメラの基本的な構造を覚えて、さらにホワイトバランスや露出もある程度自分で設定できるようになってきたら、「マニュアル撮影ができる人」になります。つぎは構図やフレーミングにも興味を持ち始めるし、三脚を使った撮影もしてみたいと思うでしょう。楽しいですね。このようにぐんぐん知識を増やして行く時期が入門期です。

入門期

②カメラ好き期

「カメラ好き期」は「入門期」からさらに写真の知識を高めた状態です。ここまで来たら「写真初心者」から「写真が趣味」と言えるレベルになっているでしょう。

入門期からの大きな違いは様々なレンズを使ってみることにあると思います。カメラ入門機についていたキットレンズからの卒業です。望遠で遠くの被写体を撮ってみたり、単焦点で背景を大きくぼかしたり、レンズの特性を活かした写真を撮るようになります。

そしてLightroomなどを使った画像編集にも挑戦するようになります。SNSに良くあるような高彩度な写真や、フィルム風な写真など、自分好みの様々な編集を行うことができ、写真のクオリティがグッと上がります。

お次は撮影テクニックです。NDフィルターを使って滝を糸のように写したり、ストロボを使ったライティングを極めてみたり、花火をバルブ撮影したり、レーシングカーを流し撮りしたり。一口に学習期と言ってもかなり幅がありますね。

カメラの仕組みがわかってくると、今までどうやって撮っていたのかわからなかったものも、自分で撮影することができるようになります。カメラをやらない人からすればもう完全に「カメラが出来るすごいやつ」です。

写真家期

③自分探し期

実はこれまでの「入門期」と「カメラ好き期」のプロセスからガラリと変わるのがこの「自分探し期」なのです。もしかしたら世の中のカメラを趣味にしている人の多くは「カメラ好き期」で止まっている可能性があります。

先ほどのNDフィルターを使って滝を糸のように写したり、ストロボを使ったライティングを極めてみたりといった撮影テクニックは、確かに素人には真似できないプロっぽい撮影方法ですが、気がつくとこのテクニックが鼻につく写真に陥りやすいのです。「バルブ機能で光を延ばしたこの写真を見て!」「この多灯ライティング綺麗でしょ?」という感じです。「写真がドヤ顔する」なんて言い方をしたりもします。

テクニックは手段であって目的ではありません。テクニック先行の写真ではカメラ好きの撮る写真の域を出ることが出来ないんです。

それでは「カメラ好き期」から次へ行くにはどうしたらよいのでしょうか? それは「自分の写真のテーマ」を見つけることです。「自分の写真のテーマ」を見つけている状態というのは、自分が本当に好きな写真は何か、自分が撮ってみたい写真は何かが明確にある状態です。

もちろん写真のテーマなんていうのはそんなに直ぐには見つかりません。見つける方法としては、私の過去のブログ「写真上達への近道は「自分の好きな写真を知ること」」でまとめているのですが、有名な写真家の写真集をたくさん読んだり、自分の好きな写真とはどんな写真かを文字に起こしたりすることが有効だと思います。この自分の写真のテーマを探す時期が「自分探し期」なのです。

ちなみに「自分探し期」に行かず、「カメラ好き期」で充分だという方もいます。おそらく「写真が好き」なのではなく「カメラが好き」な人です。もちろん、カメラが好きな人もたくさんいると思いますが、カメラが好きな方々にとっての写真とは、カメラやレンズの性能を確認するものという考えだったりするので、ここでは「写真好き」とは区別して考えてみたいと思います。「自分探し期」からのプロセスは、「写真好き」が辿るプロセスだと思っていただければ幸いです。

自分探し期

④写真家期

写真家期とはその字のごとく写真家と名乗れるようなレベルです(プロでもアマチュアでも)。「自分の写真のテーマ」を確立している人のことを指します。

テーマが明確な写真って、その写真を見ただけで、誰が撮ったかわかるような写真も多いです。絵で描いたような色彩感覚のソールライターや、ブレ・アレ・ボケで有名な森山大道さんの写真は、もはや世界観が出来上がっていますね。

例えで挙げた人が凄すぎましたが、まだ無名の人だとしても、しっかりとしたテーマを持っている人だったらそれは「写真家期」にいる人です。SNSでもやはり他と違った魅力を感じます。

また、「自分の写真のテーマ」とは一度決めたらずっと変わらないものではなく、時間と共に変化していくものでもあります。ときには「自分探し期」に戻り、もう一度テーマをブラッシュアップするといったことも起こるでしょう。

写真家期

まとめ

以上、写真上達の4つのプロセスについてのお話でした。私もまだまだ未熟な写真好き被れなので、こんなお話をブログにまとめるのは大変おこがましい限りなのですが、日頃から常々考えていることを皆さんと共有できればと思い、まとめさせていただきました。オリジナルなお話ですので、あくまで参考にしていただければ幸いです。自分が果たしてどのプロセスにいるのかを知ることは、写真上達の道において重要なことだと思います。私も道半ばですが、写真上達に向けて頑張っていきたいと思います。

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