写真に大事なのは「何に感じるか」

写真に大事なのは「何に感じるか」

今回は私の私見についてお話しできればと思います。新型コロナウイルスが流行してから遠出することが減りました。最近撮った写真も近場のものばかりです。もっと遠くに行って普段と違うものを撮ってみたいなと思うこの頃。でも、近場しか取れないからといって、撮るものがないというのも違うのかなとも思います。私がカメラを初めて買ったときはいろんなところに行って撮ってみたものですが、近場の名所をだいたい撮り終わった頃に撮るものがなくなってきたと感じる瞬間がありました。でも今思えばそれは自分の「写真を撮る目」が未熟だったからなんだなと感じます。

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写真家の目線

写真家にはいろんなスタイルの方がいますが、特に日常のなんでもない風景を撮影しているような写真家の写真を見ると、本当に着眼点に感嘆させられます。私だったらおそらく素通りしてしまうだろうなと思うところを写真家の目線で切り取るんです。私が好きな写真家に濱田英明さんがいます。この方はご自身の息子さんの写真を収めた写真集「ハルとミナ」が有名ですが、この写真を見ると、子供って本当に一瞬一瞬が輝いているんだなと感じます。私が特に感動した写真の一つに、正座をしている息子さんの後ろに回り込んで、足の裏を撮った写真があるんです(ここにその写真をアップできないのは心苦しい)。畳の上で一生懸命正座をしている子供の足の可愛らしさはなんとも言えない気持ちになります。そして光の当たり方もまた美しいんです。ペンタックス67という中判フィルムカメラで撮影しているそうなのですが、フィルムカメラに興味をもったのも濱田英明さんの写真を見たのがきっかけです。

大事なのは「何に感じるか」

最近のカメラはオート機能が充実しているので、F値やシャッタースピードを知らなくたって綺麗な写真が撮れてしまいますが、おそらく写真の良さの7割を占めているのは写真の設定ではなく、どこを切り取るかのフレーミングと構図だと私は思っています。もっと言えば「何に感じるか」という写真家の視点です。つまりスマホや使い捨てカメラであっても、それさえあれば高価な一眼レフやミラーレスで撮った写真よりも素敵な写真を撮ることができるはずだと思います。

ジョウロ

ジョウロが並んでいると小学校時代を思い出す

最初の話に戻りますが、このどこをファインダーで切るとるのかという「写真を撮る目」が秀れていれば、わざわざ遠くの名所に行かずとも、家の半径500m以内だって素晴らしい写真はいくらでも撮ることができるんだということです。有名な写真家ソール・ライターも、ほとんどの写真は家の近くで撮影したものらしいです。家の近くだけであれだけ素晴らしい写真が撮れるんだったら、やっぱり大事なのは被写体じゃなくて、自分の目だということなんですね。日々自分の目の感度を上げていきたいものです。

窓際

ベランダにかかる物干し竿は昔から変わらない安心感を感じる

 

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