今回はソニーEマウントのAPS-C用レンズのおすすめを紹介していきたいと思います。カテゴリー別にズームレンズ(標準・広角・望遠・高倍率)、単焦点レンズ、マクロレンズをそれぞれ取り上げます。ミラーレスカメラに早くから舵を切っていたソニーはEマウントのレンズの種類が豊富です。フルサイズに比べればAPS-C用のレンズは少ないものの、他社のラインナップに比べるとたくさん選択肢があるのが嬉しいところです。
ズームレンズ
ズームレンズには大きく分けて標準レンズ・広角レンズ・望遠レンズがありますが、明確に区分が分かれているわけではなく、中には高倍率ズームレンズという広範囲の焦点距離をカバーしているレンズもあります。そしてソニーのレンズにはGレンズブランドとツァイスレンズブランドの2つがあり、どちらも特徴的なレンズなので気に入ったブランドがあればブランドで選ぶという考え方もありだと思います。作例も探してみてください。
【標準レンズ】E 16-55mm F2.8 G
E 16-55mm F2.8(SEL1655G)
132,632円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
ハイレベルな写真表現のために、ソニーの光学技術を結集して設計された「Gレンズ」。レンズ性能を大幅に向上させる高精度な非球面レンズをはじめ、色収差を徹底補正するためのED(特殊低分散)ガラス、なめらかで美しいぼけ味を実現する円形絞り、ゴーストやフレアを限りなく抑えるナノARコーティング技術。さらに、操作性に優れたボディデザインや形状など、使い心地も徹底的に吟味。描写性も信頼性もワンランク上の品質基準を目指した、光学テクノロジーの粋を集めたGレンズの描写性能が、高度な写真表現を可能にします。
【標準レンズ】Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS(SEL1670Z)
82,500円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
理想的なレンズ性能を求めてソニーとツァイスが共同開発した高性能レンズが「ツァイスレンズ」。光学性能に徹底的にこだわり設計されたツァイスのレンズは、情感まで描写すると言われ、階調、色再現、透明感、立体感、ぼけ味など、被写体の微細な質感までを再現します。また、光の透過率が極めて高い独自の「 T*(ティースター)コーティング」により、画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑え、忠実な色再現とヌケの良い卓越した描写を実現します。
【広角レンズ】E 10-18mm F4 OSS
E 10-18mm F4 OSS(SEL1018)
70,100(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
今のところソニーのAPS-Cレンズで超広角レンズを手に入れようと思うとこれしかありません。APS-Cの弱点とも言える画角の狭さをこれがあれば補うことができるので、風景写真をたくさん撮ってみたいのであれば持っておくと重宝すると思います。
【望遠レンズ】E 70-350mm F4.5-6.3 OSS
E 70-350mm F4.5-6.3 OSS(SEL70350G)
95,500円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
70-350mmの焦点距離ということはフルサイズ換算でなんと105-525mmまでカバーできる凄いレンズです。APS-Cの短所だと思われた画角の狭さが望遠となると逆に長所になるということです。これがあれば野鳥レベルも撮影が可能となります。しかも信頼のGレンズブランドなのにこの価格で買えるのは驚きです。ただ一つ欠点はF4.5-6.3という暗さですね。確かにこれだけのスペックで値段を安くするにはF値を犠牲にするしかなかったのだと思いますが、それを差し引いても魅力的なレンズだと思います。
【高倍率ズームレンズ】E PZ 18-105mm F4 G OSS
E PZ 18-105mm F4 G OSS(SELP18105G)
56,818円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
フルサイズ換算で27-157.5mm、広角から中望遠までをカバーできるという高倍率ズームレンズです。レンズを揃えるのはお金もかかるし付け替えるのが面倒くさいという方は、これ1本あれば大抵のものは撮ることができます。電動ズームも搭載しているので、動画撮影時もぶれずに違和感なく焦点距離を変えられます。こちらも安心のGレンズブランドです。ただ、一つ抑えておかなくてはいけないことは高倍率ズームレンズは広い範囲の焦点距離をカバーするため、構造上いろいろ無理をしているところがあるということです。他の標準・広角・望遠レンズに比べると画質は少し低くなるので気を付けましょう。
単焦点レンズ
2本目のレンズは単焦点をオススメします。安くて明るいレンズです。ズームはできませんが、ズームレンズよりもボケをたくさん出すことができるので、一眼ならではの美しい写真が撮れます。ソニーEマウントのAPS-C用のレンズは5種類です。焦点距離別には16mm、20mm、24mm、35mm、50mmが存在します。そのうち24mmは「SonnarT* E 24mm F1.8 ZA」というツァイスレンズです。これもすばらしいレンズなのですが、単焦点の割に高額で少しマニアックなレンズかと思われるので今回は敢えて外しました。安くて使いやすいレンズを2点紹介します。
E 35mm F1.8 OSS
E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)
42,545円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
F1.8というとても明るいレンズです。このF値であれば高いボケ量を作ることができます。フルサイズ換算52.5mmという焦点距離は人間の目に近い標準的な距離なので使いやすく、被写体にある程度近づいてもピントが合いやすいです。初心者でも使いこなせるレンズだと思います。
E 50mm F1.8 OSS
E 50mm F1.8 OSS(SEL50F18-B)
27,273円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
同じくF1.8というとても明るいレンズ。フルサイズ換算80mmなのでポートレートに最適なレンズとなります。焦点距離が35mmよりも長い分、よりたくさんのボケを作ることが可能です。ただ、被写体からある程度離れないとピントが合わないため、家の中での撮影は少し難しいことも。外で人や花を撮るとしたら35mmよりもプロっぽい写真を撮ることができるので、挑戦してみたい方はこちらをオススメします。カラーバリエーションがシルバーとブラックの2種類あるのでお好きな方を。
マクロレンズ
E 30mm F3.5 Macro
E 30mm F3.5 Macro(SEL30M35)
23,566円(税込)〔2021年2月14日現在 Amazon〕
APS-C用のマクロレンズは現在これしか選択肢はありません。マクロレンズの魅力は他のレンズにはマネできない小さな世界を写せること。被写体に思いっきり近づくことができます。金額も安いので、少し変わった写真を撮ってみたくなったら是非手に入れてみたいレンズです。
まとめ
以上、ソニーEマウントのAPS-C用レンズのオススメでした。今回紹介したレンズは全てAPS-C専用ですが、実際はフルサイズ用のレンズもAPS-Cの本体には取り付けることはできます。ただ、本来フルサイズ用に設計されたレンズなので、本来写せるはずの画角がカットされてしまいます。ということはその分無駄な部分があるため、大きく重くなってしまうんです。また焦点距離も1.5倍になってしまうため、フルサイズでは標準レンズとして設計されたレンズも中望遠気味で使うことになります。それって少し中途半端で使いにくくなると私は思うので、個人的にはコンパクトなAPS-CにはコンパクトなAPS-C用のレンズを装着する方がしっくりくると思っています。まだまだ発展途上のミラーレス市場ですので、今後も新しいレンズの発売が期待されます。楽しみに待ちましょう。
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